C言語において、"%d\n"
という表記を見たことがあるでしょうか?
この表記は、プログラムの中で数値を表示する際に使用されますが、なぜ\n
がくっついてるのか気になる人もいるでしょう。
そこで本記事では、"%d\n"
の意味や使い方についてわかりやすく解説します。
C言語のフォーマット指定子とは
C言語において、フォーマット指定子とは、printf関数やscanf関数などで使用される文字列の中に埋め込まれた特殊な文字列です。フォーマット指定子を使用することで、出力する値の形式を指定することができます。
例えば、以下のようなコードがあった場合、
int num = 10;
printf("num = %d", num);
%d
がフォーマット指定子になります。この場合、変数num
の値が10であるため、「num = 10」という文字列が出力されます。
フォーマット指定子の種類
C言語には様々なフォーマット指定子があります。代表的なものを以下に示します。
%d
: 整数型(10進数)%f
: 浮動小数点型(小数点以下6桁)%c
: 文字型%s
: 文字列型%p
: ポインタ型%x
,%X
: 16進数(小文字/大文字)
これら以外にも多くのフォーマット指定子が存在します。また、それぞれのフォーマット指定子にはオプションを付けることもできます。例えば、浮動小数点型の場合は小数点以下何桁まで表示するかを指定することができます。
“%d”の意味と使い方
C言語において、“%d”は整数型の変数を出力するためのフォーマット指定子です。この指定子を使用することで、変数の値を文字列として表示することができます。
変数の出力
まずは、単一の変数を"%d"
を用いて出力する方法を見てみましょう。以下は、整数型の変数numに10を代入し、その値を"%d"
で出力する例です。
#include <stdio.h>
int main() {
int num = 10;
printf("%d\n", num);
return 0;
}
上記コードを実行すると、以下のような結果が得られます。
10
複数の変数の出力
次に、複数の変数を"%d"
で出力する方法について見てみましょう。
以下は、整数型の変数num1
に10
、num2
に20
を代入し、それぞれの値を"%d"
で出力する例です。
#include <stdio.h>
int main() {
int num1 = 10, num2 = 20;
printf("num1: %d, num2: %d\n", num1, num2);
return 0;
}
上記コードを実行すると、以下のような結果が得られます。
num1: 10, num2: 20
以上が、C言語における”%d”フォーマット指定子の使い方です。
“\n”の意味と使い方
C言語において、“\n”は改行を表すエスケープシーケンスです。このエスケープシーケンスを使用することで、文字列の中に改行を挿入することができます。
改行の出力
以下は、printf関数を用いて”\n”を使って改行を出力する例です。
#include <stdio.h>
int main() {
printf("Hello\nWorld\n");
return 0;
}
実行結果は以下のようになります。
Hello
World
複数の改行の出力
複数回改行を出力する場合は、”\n”を連続して書くことで実現できます。以下は、3回改行を出力する例です。
#include <stdio.h>
int main() {
printf("\n\n\n");
return 0;
}
実行結果は以下のようになります。
(空白)
(空白)
(空白)
以上が、C言語における”\n”の意味と使い方についての解説です。
“%d\n”の使い方の例
C言語において、”%d\n”は整数型変数を出力した直後に改行する書き方です。
変数の出力と改行
まずは、単一の整数型変数を出力して改行する例を見てみましょう。
#include <stdio.h>
int main() {
int num = 10;
printf("%d\n", num);
printf("改行確認用のテキスト");
return 0;
}
上記のコードでは、変数num
に10を代入し、printf()
関数内で"%d\n"
フォーマット指定子を用いて変数num
の値の出力と改行を行っています。
実行結果は以下のようになります。
10
改行確認用のテキスト
複数の変数の出力と改行
次に複数の整数型変数を出力して改行する例を見てみましょう。
#include <stdio.h>
int main() {
int num1 = 10, num2 = 20, num3 = 30;
printf("%d\n%d\n%d\n", num1, num2, num3);
return 0;
}
上記のコードでは、3つの整数型変数num1
、num2
、num3
にそれぞれ10、20、30を代入し、printf()
関数内で"%d\n%d\n%d\n"
と記述することで、これら3つの変数の値を順番に改行しながら出力しています。
実行結果は以下のようになります。
10
20
30
以上が"%d
と\n"
を組み合わせた整数型変数の出力です。