10のべき乗とは、10を何回か掛け合わせた数のことです。
例えば、10^3(10の3乗)は1000となります。
C言語では、このような計算を簡単に行うことができます。次章から具体的な方法を紹介していきます。
目次
10のべき乗を求める方法
for文を使った実装方法
10のべき乗を求めるには、for文を使用して以下のように計算することができます。
#include <stdio.h>
int main() {
int base = 10;
int exponent = 3;
int result = 1;
for (int i = 0; i < exponent; i++) {
result *= base;
}
printf("%d\n", result);
return 0;
}
このプログラムでは、base変数に底となる数値(ここでは10)を代入し、exponent変数に指数となる数値(ここでは3)を代入します。
そして、result変数に初期値1を設定し、forループ内でresult変数にbase変数の累乗結果を格納していく処理が行われています。最後にprintf関数でresult変数の値が出力されます。
ただし、この方法では指数に正数しか指定できず、累乗計算しか出来ません。
3の2.5乗といった、少数を含む指数を用いたべき乗計算を行うにはpow関数を使用します。
pow関数を使用した実装方法
C言語標準ライブラリーのmath.h
ヘッダファイル内で提供されているpow関数は、任意の底と指定された指數からべき乗結果を返す関数です。以下はpow関数を使用した例です。
#include <stdio.h>
#include <math.h>
int main() {
double a = 2;
double result1 = pow(10, 3); //10の3乗
double result2 = pow(10, 2.5); //10の2.5乗
double result3 = pow(10, 0.5); //10の0.5乗
printf("10 ^ 3 = %.2lf\n", result1);
printf("10 ^ 2.5 = %.2lf\n", result2);
printf("10 ^ 0.5 = %.2lf\n", result3); //10の0.5乗は√10になる
return 0;
}
2 ^ 3 = 8.00
2 ^ 2.5 = 5.66
2 ^ 0.5 = 1.41
自作するには複雑すぎる少数込みの指数にも対応できるため、べき乗計算にはpow関数を使うことが一般的です。