ボタン電池のSR・LR・CRそれぞれの違いを解説

ボタン電池にはそれぞれ名称がついていますが、ボタン電池の名称は必ずS・L・Cいずれかから始まるようになっています。

そこでこの記事では、ボタン電池の名称のS・L・Cの意味について紹介していきます。

目次

ボタン電池のS・L・Cとは?

ボタン電池の名称の先頭についているS・L・Cですが、これはそれぞれ以下の意味を持っています。

  • S : 酸化銀
  • L : アルカリ
  • C : 二酸化マンガンリチウム

いわゆる電池に使われている材料のことであり、このS・L・Cを見ることで、何製のボタン電池なのか一目でわかるようになっています。

その後に続くRはボタン電池の演習を意味するRとなっているため、ボタン電池の名称がSR・LR・CRのようになっています。

SR・LR・CRの特徴の違いを解説

SRタイプの特徴

酸化銀が使われているSRタイプのボタン電池は、小型で薄い形状をしています。

主に時計やカメラ、リモコンなどの小型電子機器に使用されます。

SRタイプは高いエネルギー密度を持ち、長時間の使用が可能です。

また、低い内部抵抗を持つため、急速な電力供給が可能です。

しかし、容量が比較的小さいため、頻繁に交換する必要があります。

LRタイプの特徴

アルカリ性のLRタイプのボタン電池は、やや大きめのサイズをしています。

主に血圧計や体温計、血糖計などの医療機器に使用されます。

Lタイプは高い容量を持ち、長期間の使用が可能です。

また、安定した電力供給ができるため、電子機器の正確な計測が求められる場合に適しています。

ただし、SRタイプに比べて内部抵抗がやや高く、急速な電力供給には向いていません。

CRタイプの特徴

二酸化マンガンリチウムが使われているCRタイプのボタン電池は、大きなサイズをしています。

主に自動車のキーレスエントリーや腕時計などの大型電子機器に使用されます。

CRタイプは非常に高い容量を持ち、長時間の使用が可能です。

また、高い内部抵抗を持つため、急速な電力供給ができます。

しかし、その分、大きなサイズを持つため、携帯性にはやや難があります。

どのタイプを選ぶべきか?

使用目的による選び方

ボタン電池の選び方は、使用する目的によって異なります。

SRタイプは小型で薄いため、携帯性が重要な場合や、急速な電力供給が必要な場合に適しています。

LRタイプは容量が大きく、長期間の使用が求められる場合に適しています。

CRタイプは大型で高容量なため、大型の電子機器に使用する際に適しています。

長期間使用する場合の選び方

長期間使用する場合は、容量が大きいLRタイプやCRタイプを選ぶことがおすすめです。

これにより、頻繁な交換作業を減らすことができます。

また、電力供給の安定性も重要な要素ですので、内部抵抗の低いSRタイプも選択肢の一つとなります。

コストパフォーマンスを考える場合の選び方

コストパフォーマンスを考える場合は、使用頻度や容量を考慮する必要があります。

SRタイプは容量が小さいため、頻繁に交換が必要となりますが、比較的低価格で入手できます。

一方、LRタイプやCRタイプは容量が大きいため、長期間使用できますが、価格も高めです。

使用頻度や予算に合わせて適切なタイプを選ぶことが重要です。

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