コンビニ弁当を温めずに食べるのはダイエットにつながるという噂を聞いたことはあるでしょうか。
食べる食材は全く同じなのに、なぜダイエットにつながるのかと疑問視する人も多いはずです。
今回は、コンビニ弁当温めて食べることは本当にダイエットにつながるのか、逆に温めた方がいいのかどうかについて解説していきます。
コンビニ弁当を温めずに食べると本当にダイエットに繋がる？
コンビニ弁当を温めずに食べるとカロリーが少なくなるというのは、「冷たいままご飯を食べるとレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)が増えてカロリーが少なくなる」という噂でしょう。
確かに「ご飯を冷たいまま食べるとレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)が増える」というのは本当です。論文も公開されています。
ご飯を冷たいまま食べると摂取カロリーが少なくなるのは、おそらく間違った噂の広まり方をしています。
冷たいまま食べようが温かいまま食べようが。体内で消化するご飯のカロリーは変わらないため、摂取カロリーそのものは変わりません。
本質は別のところにあります。
ご飯に含まれているレジスタントスターチを摂取するメリット
コンビニ弁当のご飯を冷たいまま食べても摂取カロリーが変わらないわけですが、温かいご飯より冷たいご飯の方が多く含まれているレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)を摂取するメリットはほかにあります。
大きなメリットというのが以下の二つ。
- 血糖値が急激に上がらない
- 昼食に食べれば夕食後にも血糖値が上がりにくい
- 血糖値が急激に上がらないことによってインスリンが過剰分泌されず、脂肪を蓄えやすい体になりにくい
血糖値が急激に上がらない
昼食に冷たいご飯を食べてレジスタントスターチを摂取することで、血糖値が急激な上がらないメリットがあります。
血糖値が急激に上がると、だるさや眠気を感じてしまい、勉強や仕事に支障がでるのですが、レジスタントスターチによって血糖値が急激に上がらなくなるので、昼食に冷たいご飯を食べるようにすれば午後の時間にだるさや眠気を感じにくくなります。
単純に勉強が仕事のパフォーマンスが上がるため、ダイエットかどうか関係なく冷たいご飯を食べられると分かるでしょう。
昼食に食べれば夕食後にも血糖値が上がりにくい
レジスタントスターチは昼食に取るべきだとされています。
その理由が、昼食にとっておけば夕食時に冷たいご飯を食べてレジスタントスターチを摂取しなくても血糖値が上がりにくく、肥満につながりにくいと考えられているからです。
そのため、「温かいご飯を食べたいけどレジスタントスターチのために渋々冷たいご飯を食べている…」という人でも、
- 昼食：コンビニ弁当を冷たいまま食べる
- 夕食：レジスタントスターチのことを気にせず温かいご飯を食べる
という生活ができます。
昼食時に冷たいご飯を食べてレジスタントスターチを摂取し血糖値が急激に上がらないようにすれば、血糖値をコントロールするために間食を食べる必要もありませんし、つまみ食いが癖になって徐々に太ってしまう心配もありません。
これが「コンビニ弁当を温めずに冷たいまま食べるとダイエットにつながる」の本質です。
とにかく冷たければいいというわけではない
「コンビニ弁当を温めずに冷たいまま食べるとダイエットにつながる」の要因であるレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)ですが、普通に常温で放置したときくらいの温度で十分です。
冷たくするために冷蔵庫や冷凍庫に入れる必要はありません。
むしろ、レジスタントスターチを効率よく増やしたいなら常温で1時間程度ゆっくり冷ますのが最も効率的といわれているので、とにかく冷やせばばいいと思って冷蔵庫や冷凍庫にご飯を入れないようにしましょう。
室温が30度を超える夏場は日が当たらないところに30分程度置くか、ちゃんとエアコンを付けて室温を20度～27度くらいにしてからご飯を常温で冷ましましょう。
