ボタン電池を2枚重ねると危険な理由【火事の恐れもアリ】

ボタン電池を2枚重ねることは危険です。

この記事では、2枚重ねによる電圧上昇やショート、発熱のリスクについて詳しく解説します。

目次

ボタン電池を2枚重ねるとどうなるのか?

ボタン電池を2枚重ねることは、一見便利な方法のように思えますが、実は危険な行為です。

以下では、2枚重ねによる電圧上昇やリスク、ショートや発熱の可能性について詳しく見ていきましょう。

2枚重ねによる電圧上昇とリスク

ボタン電池を2枚重ねると、電圧が上昇します。

一般的なボタン電池の電圧は3Vですが、2枚重ねることで6Vになる場合があります。

このような高い電圧は、電子機器にとっては過負荷となり、故障や破損の原因となる可能性があります。

また、高い電圧は周囲の環境にも悪影響を及ぼすことがあります。

2枚重ねによるショートや発熱の可能性

ボタン電池を2枚重ねることで、正しく接触しない場合や不適切な方法で重ねると、ショートや発熱のリスクが生じます。

ショートは電気回路が異常な経路を通ることで起こり、発熱は電池内部の化学反応が過剰に進行することで生じます。

これらの状態は、電池や周囲の物質に損傷を与え、火災の原因となる可能性があります。

ボタン電池が複数枚重ねて売られない理由でもある

コンビニや家電量販店などにボタン電池を買いに行くと必ずといっていいほど、以下のように平たく触れ合わないように並べられている状態で箱に入っているはずです。

一見無駄が多いようにも見えるパッケージ

乾電池のように並べたり重ねたりしたらいいのにと思うかもしれませんが、コイン電池は乾電池と違ってラベルによる絶縁ができないため、このようにお互いが触れ合わないようにパッケージにしないといけないのです。

乾電池のプラス極とマイナス極いがいの側面全体がラベルで覆われている理由でもあります。

側面同士で触れ合っても大丈夫なようにラベルで絶縁している

ボタン電池の危険性と火災のリスク

ボタン電池には、内部構造や使用方法による危険性が存在します。

以下では、ボタン電池の内部構造とリスク要因、過熱や漏液による火災の可能性について詳しく見ていきましょう。

ボタン電池の内部構造

ボタン電池は、正極と負極の間に電解液を含んだセパレーターがあります。

このセパレーターが破損すると、正極と負極が直接接触し、ショートや発熱のリスクが高まります。

ボタン電池の過熱や漏液による火災の可能性

ボタン電池は、2つ以上を重ねてしまったり触れ合うことで過剰に発熱することがあります。

また、電池内部の化学反応が不安定になると、液漏れやガスの発生が起こることもあります。

これらの状態は、周囲の可燃物と接触することで火災の原因となる可能性があります。

実際に、ボタン電池が原因でゴミ捨て場で火災が起きたこともあります。

ボタン電池の安全な使い方と廃棄方法

ボタン電池を安全に使用するためには、以下の注意点を守る必要があります。

また、廃棄方法やリサイクルについても重要なポイントです。

ボタン電池の危険を避けるための注意点

  • ボタン電池を2枚重ねることは避けましょう。

電圧上昇やショート、発熱のリスクがあるため、正しく使用しましょう。

  • ボタン電池を正しい極性で挿入しましょう。

極性を間違えるとショートや発熱のリスクが高まります。

  • ボタン電池を長時間放置せず、使用しない場合は取り外しましょう。

電池内部の化学反応が進行し、漏液や発熱のリスクが生じる可能性があります。

ボタン電池の廃棄方法とリサイクルの重要性

ボタン電池は、一般のごみとして捨てることは避けましょう。

ボタン電池には有害物質が含まれており、環境への影響が懸念されます。

廃棄する際には、指定されたリサイクルボックスや回収場所に持っていくことが重要です。

ボタン電池のリサイクルによって、貴重な資源の再利用や環境保護に貢献することができます。

また、配置する時は必ずビニールテープなどで覆う、いらないビニール袋に包むなどしてボタン電池同士で触れ合わないようにしましょう。

電気を通さないビニールで覆うと安全(セロハンテープでもOK)

ボタン電池の捨て方を間違えて家が全焼してしまったとなっては大変なので、面倒とは思ってもビニールで包んで廃棄するようにしましょう。

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