夏になると入り口に業務用の大型扇風機を置いているコンビニが増え始めます。
入り口に置かれる扇風機ですが、これはコンビニを訪れたお客さんが涼むために置かれている扇風機ではなく、害虫対策として置かれていることがほとんどです。
今回は、なぜコンビニは害虫対策に扇風機を置くのか、そもそも扇風機は害虫対策に有効なのか解説していきます。
扇風機が害虫対策に有効なワケ
なぜ扇風機を入り口に置くことが害虫対策に繋がるのかという話ですが、コンビニにやってくる害虫のほとんどがハエや蛾などの羽根虫です。
羽根虫は風に非常に弱く、少しでも風を当てられただけでコントロールを失って風に流されてしまいます。
そのため、店の入り口に扇風機を置いておくと店内に侵入しようとした害虫が扇風機の風に流されて店内に入ることができなくなるのです。
入り口ではなく窓に向けて扇風機を動かしていることもある
コンビニに出入りする入口ではなく、窓に向かって扇風機を回していることもあります。
入り口でもないのになぜ窓に扇風機を向けているのか気になる人もいるかもしれませんが、これもれっきとした害虫対策です。
窓に扇風機を向けていることがあるコンビニは過去に羽アリの被害にあっている可能性が高く、羽アリが窓に張り付かないように対策しています。
5~6月頃の雨上がりは羽アリが一斉に羽化して空を舞うため、羽アリの羽化現場の近くにある住居・店舗の窓は羽アリで埋め尽くされることがあるのです。
羽アリのことを知らないと、扇風機の向きを間違えているんじゃないかと思うくらい変な使い方に見えますが、少しでも羽アリ被害を防ぐために対策しているのです。
店の入り口に扇風機を置くだけでは根本的な害虫対策にはならない
店の入り口に扇風機を置くのはハエや蛾などの害虫が店内に侵入しない為に有効な対策方法であり、害虫に悩まされているのであればぜひ実践しておきたい方法です。
ですが、これは害虫が店内侵入しないための対策であり、害虫がお店にやってこないようにする対策ではありません。
そのためお店の入口付近には害虫が集まりますし、扇風機の風が当たらないところから侵入してくるケースもあるでしょう。
完全に害虫が寄ってこないように対策したいのであれば、店内の照明を蛍光灯から LED ライトに変更してください。
コンビニに行ってくる害虫のほとんどは光に寄せられてやってくるのではなく、「蛍光灯に含まれる微弱な紫外線に反応して寄ってくる」なのです。
そのため、店内の照明が蛍光灯であればLEDにライトに付け替えることで害虫がかなり寄り付きにくくなります。
コンビニに害虫が来づらくなるようにする根本的な害虫対策は照明交換が一番有効なので、蛍光灯を使っている店舗はLEDライトへの交換を検討するといいでしょう。