イカを捌くと出てくる白い虫の正体とは?食べても大丈夫?

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白い虫の正体とは?

イカを捌くと、時々白い虫が出てくることがありますが、その正体は主に2種類の寄生虫です。

正体はニベリニアという寄生虫

一つ目の寄生虫は「ニベリニア」と呼ばれるものです。

ニベリニアは、米粒のような形状をしています。

イカの内臓や身に寄生していることがありますが、人間に寄生したり、体に害を与えることはありません。

そのため、イカを食べる際にニベリニアが出てきても、安心して食べることができます。

糸状で細長いのはアニサキス

もう一つの寄生虫は「アニサキス」と呼ばれるものです。

アニサキスは、糸状で細長い形状をしています。

イカの内臓や身に寄生していることがありますが、こちらは注意が必要です。

アニサキスは、食べると人間の体内に寄生することがあり、アニサキス感染症という病気を引き起こす可能性があります。

そのため、アニサキスが出てきた場合は、処理をしっかりと行ってから食べるようにしましょう。

アニサキスは、体を来られたり、60度以上の熱湯で1分以上加熱すると死滅します。

白い虫は食べても大丈夫?

イカを捌くと出てくる白い虫には、主にニベリニアとアニサキスという寄生虫が存在しますが、これらの虫を食べても大丈夫なのでしょうか?

ニベリニアは食べても問題ない

ニベリニアは、イカの内臓や体内に寄生する寄生虫です。

形状は米粒のような小さな虫で、白い色をしています。

しかし、幸いなことに、ニベリニアは人間に寄生したり、危害を加えることはありません。

そのため、イカを食べる際にニベリニアが混ざっていても、気持ち悪いかどうかは別として安全して食べることができます。

アニサキスは処理せず食べると危険

一方、アニサキスという寄生虫は、イカの内臓や体内に寄生することがあります。

アニサキスは、糸状で細長い形状をしており、白い色をしています。

アニサキスは、人間に寄生することがあり、アニサキス感染症という病気を引き起こす可能性があります。

アニサキス感染症は、イカを生で食べた場合や不十分な加熱をした場合に生き残っているアニサキスを食べることで発症することがあります。

感染症の症状には、腹痛や嘔吐、下痢などがあります。

アニサキス感染症そのものに致死性はありませんが、重症化すると、腸の穿孔(せんこう)や腹膜炎(ふくまくえん)などの合併症が起こることもあります。

そのため、イカを食べる際には、アニサキスが混ざっていないか注意が必要であり、事前にアニサキス対策をしておくことが必須です。

イカの寄生虫は加熱で死滅する

白い米粒のようなニベリニアは食べても大丈夫ですが、アニサキスはそのまま食べてはいけません。

ですが、アニサキスは加熱や冷凍によって死滅することが知られています。

アニサキスを死滅させられる条件
  • 60°c以上の熱湯で1分以上加熱する
  • -20°c以下の冷凍庫の中で24時間以上冷凍する

これらの処理を行うことでイカの身に寄生しているアニサキスが全て死滅し、安全に食べられるようになります。

切り込みをたくさん入れて死滅させるのも有効

イカのお刺身を食べるときには、切り込みがたくさん入っていることに気づいたことがあるかもしれません。

これは、寄生虫対策のために行われているものです。

細く細かく切られているのはアニサキス対策

イカの身に切り込みをたくさん入れることで、寄生虫に傷が入ったり切断されることで、死滅させられることができますす。

また、切り込みを入れることで加熱時に熱が均等に行き渡り、アニサキスなどの寄生虫を確実に死滅させることができます。

この対策によって、イカを安全に食べることができるのです。

イカを調理する際には、しっかりと加熱することと、切り込みを入れることを心掛けましょう。

これによって、イカの寄生虫の心配を軽減することができます。

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