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タコを茹でるとどうして赤くなるのか?
タコを茹でると、なぜか赤くなることがありますよね。
その理由について、色素が関係していると考えられています。
タコはもともと紫黒色、赤褐色、黄色の3つの色素を持っています。
これらの色素が熱を加えられると、化学変化を起こすため、茹でると赤色に変わるのです。
具体的な原理はまだ完全には解明されていませんが、いくつかの説があります。
茹でるとタコの体内の色素が遊離し、皮のタンパク質と結びつくことで赤色が現れるのです。
どちらの説が正しいのかはまだはっきりしていませんが、タコが茹でられると赤くなるメカニズムには色素が関与していることは確かです。
エビやカニとは赤くなる仕組みが異なる
エビやカニも茹でると赤くなることがありますが、その赤くなる仕組みはタコとは異なります。
エビの場合
エビの殻にはアスタキサンチンという赤い色素が含まれています。
しかし、元々はたんぱく質と結合していて、アスタキサンチン本来の赤い色が見えない状態です。
しかし、エビを茹でると、熱に弱いたんぱく質が壊れてアスタキサンチンから離れ、赤く見えるようになります。
そのため、茹でることでエビの殻が赤く変色するのです。
カニの場合
カニもエビと同じく、アスタキサンチンの影響で茹でると赤くなります。
カニの殻にもアスタキサンチンが含まれており、茹でることでアスタキサンチンが色素として現れ、カニの殻が赤くなるのです。
以上が、タコ、エビ、カニが茹でると赤くなる仕組みの違いです。
それぞれの食材には特有の色素が含まれており、茹でることでその色素が見えるようになるのです。